「ん・・・っ」
柚子とのキスは気持ちいい。それは柚子も同じなのだろうか。そんなことを考えながら、ここが理事長室だということも忘れてしまうほど柚子とのキスに夢中になる。
「・・・ふふ」
「?」
長い口づけの間の息継ぎでふっと少し柚子の唇が離れたとき柚子が小さく笑った。
「何がおかしいのよ」
「いや、無意識でやってるのがかわいいなと思って」
「何が・・・?」
「だって芽衣キスするときっていつもずっと手繋いでるじゃん。絶対離さないし」
ほらね、と繋いでる片方の手を揺らす柚子。
無意識でやってることを指摘されて顔がかっと熱くなる。
「・・・いけないっていいたいのかしら」
「あはは。照れない照れない」
「別に照れてなんて」
「はいはいわかったわかった」
「何よ、子供扱いして失礼ね」
「あ、じゃあ大人なことしようか」
柚子が私の下腹部の1番敏感な所に手を割り入れて指を滑らす。
「んっ、ちょっと、こんなとこで・・・っ」
「いいじゃん細かいことは気にしないでさ」
「少しは気にし・・・ん、んっ」
「服着たままってなんか興奮するよね」
「・・・っ、黙って」
中まで入り込んでくる柚子の指の感触に思わずその腕をぎゅっと掴む。
「あ、あっ・・・、あんっ」
強すぎる快感から思わず逃げようとするけど柚子に押さえつけられてそれができない。
「んっ・・・やだ・・・っ」
「いやじゃないじゃん」
「ばか・・・っ、んっ」
しばらくそれを続けられて柚子に訴える。
「あっ・・・も、もうっ・・・」
「ん?イキそう?」
必死にそれに頷いた途端、柚子の指の動きが止まる。
「・・・っ」
寸前で止められたじれったさに思わず唇をかんだ。
「あのさ」
「何・・・」
柚子がその手で私の顎をそっと持ち上げて言う。
「あたしのこと大好きって言って?そしたらしてあげる」
「・・・」
「にらんだってだめだよ〜」
「・・・き」
「ん?聞こえなーい」
「好き。・・・大好き」
目をそらしてなんとか言うと柚子は小さく笑って、
「はい、よくできました」
そう言って柚子が指の動きを再開させる。
「・・・〜〜っ!!」
達して頭が真っ白になってそのまま意識を手放した。

「・・・?」
気がついたら柚子の腕の中だった。
「あ、気がついた?」
「・・・」
「え、何怒ってんの?」
「別に怒ってないわ」
なんて言っているところに下校の放送が流れる。
「あ、もう帰らないとだね」
私から離れようとした柚子の腕を引いてその背中に手を回して顔をうずめた。
「?芽衣?」
「もう少し・・・」
「うん」
少しためらったが思い切って言ってみる。
「もう少し。こうしていて」
「ん、わかった」
抱きしめてくれる柚子はやっぱり体温が高いな、と思った。






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