放課後、はるみんと寄り道してたらちょっと帰るのが遅くなってしまった。で、帰ってきて部屋のドアを開けて入ると。
「ただいま・・・って、うわ!」
目の前には制服が乱れた姿でベッドで仰向けに寝ている芽衣が。シャツ一枚でさらに胸元がはだけてる状態で横になってるのを見るのはやはり色々な意味でやばい。直視しないようにしながら服装をなおしてあげてきちんと横にならせて布団もかけてあげる。
「芽衣は手がかかるなあ・・・」
髪も指ですいて整えてやる。まあでもこの手がかかるのがまたかわいいんだな、うん。
「起きないといたずらしちゃうぞ〜」
と言いながらつんつんしたがやはり起きない。そうだ、側で添い寝してあげよう。あたしお姉ちゃんだし!(?)というわけで芽衣の隣に潜り込む。目の前で見るとますますかわいい。そのまま頭を撫でたりしながらじっと見つめていると。
「ん・・・」
目を覚ましたらしい芽衣だったが、どうも夜だと寝ぼけて勘違いしているのかそのままもそもそとあたしの腰に抱きつきまた寝息を立て始める。まったく困った妹だ。芽衣が寝ているのを無理やり起こすなんてかわいそうなことはあたしにはできない。しかし起きるまではずっとこのままだし他にやることもない(というか抱きつかれてるから何もできない)ので、芽衣の頭を撫でながら窓のほうをなんともなしに見つめる。そのまましばらくするとやっと芽衣が目を覚ました。
「・・・?柚子?」
「あ、芽衣起きたね」
「・・・今何時かしら?」
「今は夕方の6時だよ〜」
「あなたも寝たの?」
「ん?あたしは寝てないよ」
「じゃあ何故私の隣でくっついて寝てるのかしら」
「添い寝だよ添い寝、えへへ」
「何か変なことしなかったでしょうね」
「うう。信用ないなああたし」
「そうね」
「うわひどい傷ついたー」
「・・・」
芽衣がじっと見つめてくる。
「ん?どしたの?」
「目が覚めたのにしないのね」
「はい?」
「別にいいけど」
「ちょ、ちょっと待って!えーっとえっと。・・・あ、そうか!」
芽衣を抱き寄せて強引にキスをする。
「これであってるよね?」
あたしの問いかけに芽衣は自分から言い出したくせに顔を真っ赤にして頷く。そんな芽衣に気をよくしてあたしはさらにしつこくキスを繰り返す。冷たい芽衣の唇の感触がだんだん熱くなっていくのがわかってドキドキする。
「・・・っ、柚子」
芽衣があたしを引き剥がす。
「ん?何?」
「もういいでしょ」
「えーやだよ!もっとキスするんだもん!」
「あなたはよくても私が困るのよ」
「困る??」
「その。もうすぐ夕飯だからお母さんの前で赤い顔してたらおかしいでしょう」
「あ、そうか!芽衣耳まで真っ赤になるもんね〜」
あたしが言うと照れ隠しに睨みつけてくる芽衣。それにかまわずあたしは代わりの案を提示した。
「じゃ、夕飯食べたあとは部屋でずっとキスしようね」
また顔を赤くして小さく頷いた芽衣がかわいくてあたしはきつく抱き締めた。




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